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超臨界水ガス化 |
バイオマスを高温高圧の水の中で分解して、可燃性のガスを得る技術が超臨界水ガス化です。では、超臨界水とは何でしょうか。水は加熱すると100℃で沸騰しますが、圧力を上げると沸騰する温度が上がります。例えば、10気圧では181℃、100気圧では312℃で沸騰します。ところで、この時の体積膨張は圧力が高いほど小さくなります。1気圧では水は沸騰すると体積が1600倍になりますが、10気圧では170倍にしかならず、100 気圧では12倍にしかなりません。さらに圧力を上げて218気圧以上になると、水の体積と水蒸気の体積が同じになって、沸騰が起きなくなってしまいます。沸騰がきなくなるほど高温高圧の水のことを超臨界水と呼びます。中国地域では、日本一大きい超臨界水ガス化装置が東広島の中国電力にあり、600℃、250 気圧という高温高圧の水の中で、鶏糞などのガス化の実験を行っています。(松村) |
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