ウッドペレットは木粉を圧縮して熱で固めた直径数mm、高さ1 cm程度の燃料で、専用のペレットストーブで燃焼したり、大規模に地域冷暖房や発電設備で燃やしたりして使われています。ダイと呼ばれる穴の開いた金属板を加熱して、木粉を穴から押し出すと、木に含まれるリグニンが溶けて木粉同士を接着する糊の役割を果たし、木粉が固まります。中まで熱が通りますので主として圧縮だけで成形するオガライト違い、多少湿っても簡単には型崩れしません。木を粉砕すると動力がかかりますので、製材所などでおが屑を原料として作るのが有利です。中国地域では岡山の真庭の銘建工業が大規模に製造しており全国的にも有名です。また、広島の日鋼設計株式会社によって広島型ペレットストーブも開発されています。利用事例としては、山口の安岡エコタウンでボイラで燃焼して団地の熱供給も行われています。中国経済産業局の調査では中国地域に100以上のペレットストーブがあるとのことです。(松村)
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